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これからのAI時代を迎える子ども達に必要な非認知能力とは。育て方は?
2020/06/04

こんにちは。HIDERUです。

今の子達が大人になる頃には、現在の半分以上の仕事をAI(人工知能)がこなしていくと

言われてますね。

AIにはできない人間にしか務まらない能力を伸ばしていくことが必要な時代になりましたね。

それは「個性」「創造性」「自分で発想する力」と言ったものが挙げられると思います。

アートなどの芸術はAIにとって代わられにくいと言われています。

そこで最近はアート思考が重視されるようになってきました。

旧来の教育は知識、記憶力、判断力などの「認知能力」、いわゆる知能指数(IQ)重視でしたが、

今の時代は、「アート」「音楽」に代表されるような「非認知能力」がとても大事だと考えられるようになりました。

非認知能力と認知能力とは

平成30年度に政府が示した「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」という初等教育における指針も、非認知能力の影響が反映されています。

ただ、誤解してはいけないのは、認知能力が不要で非認知能力が重要ということではなく、どちらも大事なものです。相反するものではなく共存するものです。

認知能力とは

「認知能力」は基礎的知識、記憶力、判断力など知的な能力IQ(知能指数)のこと。

「計算」「判断」「理解」「論理」「思考」

など、数値で測れる能力です。

非認知能力とは

「非認知能力」とは、感情や心の働きに関連する能力。数値化しづらいものですね。

創造性の他幅広く含まれます。

「創造性」「やる気」「意志力」「根気」「対応能力」「協調性」

自ら主体的に物事に取り組む、自分の気持ちをコントロールする、他者とコミュニケーションが取れる、自分に自信を持つ、など、幅広く含まれます。

幼児期の教育が子どもの一生を左右する

ノーベル経済学賞を受賞しているシカゴ大学のヘックマン教授が2015年に出版した

「幼児教育の経済学」という著書をご存知でしょうか?

この本をきっかけに世界中で幼児教育に注目が集まり、

教育者だけでなく行政まで動き出しました。

ヘックマン博士はその中で

「幼児期の教育の質が、大人になってからの経済力や生活の質を高めることに影響する」

という研究結果を発表しました。

「5歳までの教育が人の一生を左右する」

というものです。

アメリカミシガン州で行われた「ペリー就学前計画」という研究に基づいたもので、

貧困世帯の3~4歳の子どもたち123名(被験者58名、非被験者65名)に幼児教育の介入をおこなったものです。

無作為に二つのグループに分け、一つのグループには幼児教育を受けさせ、もうひとつのグループには何もしませんでした。

この二つのグループの追跡調査はその後40年にわたり、

学校の出席と成績、高校の卒業率、収入、逮捕者率、持ち家率を調査しました。

その結果、幼児教育を受けたグループの方が優秀な結果をもたらしました。

その後、子どもたちの人生が好転した結果、犯罪に手を染めることも少なく、市に成人後の納税が増えたことや、犯罪への対応の費用も減少、

ヘックマン博士が検証した結果、27歳の時点で教育への投資1ドルあたり約7ドルのリターンがあるという費用対効果が計測されたのです。

非認知能力を育てる教育

ヘックマン博士の検証で、そしてもう一つ明らかにされたことは

「非認知能力」の重要性でした。

研究の中で、「貧困から抜け出すには、環境に加えて、本人の気力や意欲の度合いが大きい

としてこれが非認知能力を重視する根拠となっています。

非認知能力を育てる教育方法

「やる気」「意志力」「根気」「対応能力」「創造性」「協調性」

といった非認知能力を育てる教育方法とは、

・一方的な知識の教え込み教育は行わない。

・成長段階に応じて学習内容を適切に決める。

・感じたことや考えたことを言葉で表現する機会をたくさん与える

などが挙げられます。

教えない授業

非認知能力を育てる教育法のキーワード、それが

「教えない授業」と言われています。

学力が低迷していた「都立両国高校」が、この教えない授業を取り入れてから学力が回復したという話があります。

先生は後ろで見守るだけで、教壇に上がるのは生徒たち、生徒同士がお互いに学び合うという

授業なんです。

アルティキッズも「ナンニモオシエナイART教室」

というコンセプトを当初から打ち出していますし、

最新の考え方を持つ教育や幼児教室などは、生徒に題材を与えた後は「放して」しまう

という考え方で授業をしています。

いかに子どもたち自身の発想力を引き出し

「問題解決能力」を育てるか

ということが大事なんです。

非認知能力を伸ばす習いごと

アート教室

遊びの中から学びと創造力が生まれるアート系の習い事はおすすめです。

でも絵を描くことが好きじゃない子に無理にさせる必要はないので、

音楽でもダンスでも本人が夢中になれるジャンルが一番ですね。

1. 夢中になれる
2. 達成感がある
3. 壁にぶつかり
4. 自分で創意工夫する

これが満たされる習い事が良いですね。

非認知能力が育まれればAI時代にも活躍できる

どんなにAIが発達しても、創造性や個性に関しては人間にかなうものはありません。

そしてAIは人間の仕事を奪う悪者ではなく、人間の苦手な部分を補ってくれるものと考えて、

その分、人間だからこそ持つ「突出した個性」や「創造性」といった非認知能力を、認知能力とともに育んでいけると良いですね!

子供にとって大切な非認知能力〜まとめ

・AI時代に活躍するのは個性、創造性といった「非認知能力」を持った人間

・幼少期の教育が一生を左右する

・問題解決能力、発想力を引き出す「教えない教育」が重要

ー参考著書ー

・「考える力」を伸ばす〜AI時代に活きる幼児教育 (集英社新書)/久野泰可 (著) 

・幼児教育の経済学  ジェームズ・J・ヘックマン (著) 東洋経済

・教えない授業―美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方 鈴木有紀 (著)

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