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子どもにアートは必要?アートの本質、幼児とアート教室
2020/02/12

こんにちは。
HIDERU
です。
少しづつ春を感じる時期になりましたね。

なぜ子どもにアートが必要?

学校教育の中でも軽視されることも多いアート。
他のお稽古事で忙しいから、アート教室はいいや、あとまわし、と思う親御さんもいらっしゃいますよね。
その理由としては効果が目に見えて明確ではないからかもしれませんが、
アートにはとっても大切な役割があるんですよ。

 

アートの教育の役目

最初に、僕がこのコラムで何度か取り上げている、40年前に彫刻家の佐藤忠良さんが小学校の教科書に書いた言葉をあらためて記します。

この ほんを よむ ひとへ

ずがこうさくの じかんは、
じょうずに えを かいたり
じょうずに ものを つくったり する
ことが、めあてでは ありません。

きみの めで みた ことや、
きみの あたまで かんがえた ことを、
きみの てで
かいたり、つくったり しなさい。
こころを こめて
つくって いく あいだに

しぜんが どんなに すばらしいか、
どんな ひとに なるのが 
たいせつか
と いう ことが
わかってくるでしょう。

これがめあてです。

・・・・

芸術教育の本質が書いてある素敵な文章ですね。
僕はいつも心に刻んでいます。

ー絵を描くとは観察すること、相手を理解することー

日常的に沢山のものを見ていますが、それは目に映っているというだけで、しっかりと観ているわけではないですよね。
見ると観るの違いはなんでしょう?

たとえば草花を描く時、自然の美しさや健気さに気づいたり、構造や法則に気づいたりします。
たんぽぽは中心から放射上に伸びる幾重の花弁でできていることに気づき、
そして何よりその可愛らしさや美しさに感情が高まります。

花や自然だけではなく、人間も美しいし、人生が刻まれているお年寄りの方のシワや、お父さんが仕事で一生懸命使っている手のゴツゴツ感も美しいですよね。

絵を描くとは、単にうまく対象を写し取ることではなく、
心の中で対象と対話すること。相手に自分の気持ちを乗せること。
それが絵を描くということです。

絵を描くことは、ご飯を食べることと同じくらい重要なこと

日本の美術教育に生涯を捧げた多田信作氏は


「絵を描くことは、ご飯を食べることと同じくらい重要なことです」
そして
「美の教育は平和の教育である」
と述べています。

食事や運動で体は成長しますが、
芸術、文化の力がなければ心は発達できません。

生命の美しさ、儚さ、傷つきやすさに気づき、大切にする心を育むことは、やがて「暴力や戦争」など、酷いものを拒む人間に成長するでしょう。

僕がおすすめするのは、お花や野菜を種から育てて、その都度過程を描くことです。
ほおずき、枝豆、お花、ひまわりなどを育てて、最後収穫して食べられたらより生命に愛着もわくし、
絵を描くのが楽しくなるのではないでしょうか。

40年前に彫刻家の佐藤忠良さんが小学校の教科書に書いた言葉。
僕もこの言葉をぜったいに忘れないようにしたいと想い、心に刻んでいます。

 

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