ブログ
BLOG中目黒アート教室 アルティキッズを始めたきっかけ
こんにちは。主宰講師のHIDERUです。

私が子供たちのアートでの情操教育を本格的に始めようと思ったのは、2011年の震災がきっかけでした。
私は若い頃から作品制作にあけくれ、たくさんの方々のお世話になったり迷惑をかけてきたので、これを機に、直接社会貢献になるような事業を始めようと思いました。
この世から悲しんでいる子がいなくなるように、アートの力でなんとかならないか?と思いました。
厳しい時代でも自分の力で人生を切り開いていける子がたくさん育つように。
そして美を愛するやさしい子たちがたくさん育って、この世界が優しく平和になってほしいと思い始めました。
私は以前、小学校受験に特化した幼児教室に雇われて、絵と工作の先生をしていた時期がありました。
そこでは、例えば人間をかくとき、まるを描いて四角い胴体を描くんだよ、魚は尖った楕円に三角形の尻尾を描くんだよ、といった表面的なテクニックの描き方を教えるものばかり。
宇宙は緑色で描いたらダメ、など、こんな型にはめる教え方でよいのだろうか?と葛藤していました。
それは小学校受験のための絵の描き方であって、アートの本質とは全く相反するものでした。
これからの時代に、本当にそのような「型を教える教育」が必要なのでしょうか?

その描き方はモチーフの本質的なこととまったく関係がありません。
答えを暗記させる旧時代の詰め込み教育と変わりません。
小学校には受かるかもしれませんが、その先の人生を自分の力で発想して切り開いていけるのだろうか?
こうした疑問、矛盾が私のなかで苦痛に感じ、幼児教育の世界から一度足を洗いました。
しかし時が経ち、時代はいよいよAI時代を迎え、今までのようにお手本通りに作れる人間ではなく、自分でオリジナリティ溢れる発想、芸術性、起業家力が求められる時代になりました。
今、本屋にいくとアート思考をビジネスに活かすテーマで書かれた本が並びます。
なぜでしょうか?
これからの時代に世界がもとめるのはアート発想ができる子。
0から1を生み出せる子だからです。
そのためには、幼児期の体験がとても大事です、
時代遅れの小学校受験絵画は変わらなけらばいけない、しかし変わる様子はありません。
まだ日本の幼児教育はそこまで追いついていません。
2017年に改訂された文科省が掲げた方針の中には、具体的に自分で発想できるようになる!という項目はありません。
受験絵画にしろ、絵画教室にしろ、子供達の創造性を大事に、とはよく謳っていますが、まだ保育園等で実際に行われているのは大人の頭で考えた上手な絵に導くものが多いと感じていました。
中目黒アート教室 アルティキッズ=遊びと学びとアートはとても仲良し

オリジナリティ溢れる豊かな感性や表現力、発想力はつらい努力の中から生まれるものでありません。
「100人いれば100通りの表現がある」
これはモンテッソーリ教育と並ぶ優れた教育メソッドとして近年注目が集まるレッジョ・エミリアアプローチの方針です。
ここでは結果よりもどんな工夫をしたか、オリジナリティある発想や表現ができたかといったプロセスを大切にし評価します。
大人が与えた価値の中の上手い絵を描いてしまうと発想が伸びなくなります。
うちの教室の生徒の親御さんからは、「自由に描いていいんだ、作っていいんだとわかって喜んでいた」という声をよくいただきます。
子供の表現に間違いはありません

緑色の宇宙、いいじゃないですか。
お魚の形を描かなくたって、お魚の気持ちを描いたっていいんだよ。
アルティキッズはどれだけ固定観念に囚われずに表現できたか!を大事にし評価します。
失敗を恐れてはいけません。
そもそも子供の作品に失敗などないのですから。
もちろん、なんでもかんでも自由で放任が良い、と言っているわけではありません。
感情のままになぐり描いたままでは学びにならない。
ある程度の与えられた条件の中で考えることで、一番新しい創造性が生まれるという検証があります。
そのため、アルティキッズでは考えぬかれたアートのテーマをご用意します。
そしてもうひとつ。
中目黒アート教室 アルティキッズ 〜美の心を育てること

アートの役割は美の心を育てること
美しいものを愛し、儚いものを愛おしく思う子たちが育っていじめや差別がなくなりますように。
この世界が愛で満たされ、平和になりますように。
これからの時代に活躍できる個性豊かでオリジナリティ溢れる子の成長を応援します。
なにかを教えるのではなく、なにかを引き出すアート教室、アルティキッズ。
会場のカフェ、Under the matは、面白いおもちゃや絵本でいっぱいの創造性を刺激する楽しいカフェです。
ぜひ体験してみてください。
みなさんの作品を拝見するのを楽しみにしています!
↓こちらは最近受けた取材です。ぜひ読んでみてください。
HIDERU
[kanren postid=”1529″]