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BLOGこんにちは。中目黒アート教室アルティキッズのHIDERUです。
先日、コロナウィルスの影響で休校、休園になり、おうちにこもっている子ども達に向けて、塗り絵を作って配布させていただきました。
この記事の最後にダウンロードボタンがありますので、そこから無料の塗り絵のダウンロードできます。
少しでもお役にたてたらよいのですが。
今日は塗り絵について書きます。
塗り絵にはどんな効果があるの?

塗り絵は、子どものためだけでなく、認知症予防のため、介護施設の利用者のためなどによく使用されていますが、美術教育60年の歴史の中で時々大流行しています。
僕はなるべく自分の発想で0から生み出してもらう創造性、独創性を大事にしていますが、塗り絵にもとても良いところがあります。
手軽に楽しめる塗り絵ですが、どんな効果があるでしょうか?
いつも出来合いの塗り絵教材一辺倒ではよくないですが、塗り絵によって、集中力、完成した時の喜び、達成感を得ることができます。
そして塗り絵に熱中すると落ち着きが出て、ゆっくりとした呼吸になり、自律神経が整います。
そして巧緻性の向上にもつながります。指先の運動は、右脳の刺激にになり、脳の発達に直接つながっていると言われています。
クレヨンや色鉛筆をきちんと持ち、適切な筆圧で塗っていくことは、手や腕の筋肉を鍛えます。
また塗り絵には直線だけでなく複雑な線がたくさんあり、細かく手を動かして塗ることになるため、塗り絵が上手な子は字も上手に書けると言われています。
そして塗り絵が、出来たという達成感は、自信になり、自己肯定感に繋がります。そういったことも生きていく上で、壁にぶつかった時に乗りここえる力になることでしょう。
子どもだけではなく、大人の方にもとても良いですよ。
塗り絵をしている間は、不安や雑念が消えて、精神的にストレスから解放される時間になります。
夢中になって色ぬりに没頭していると瞑想の効果の発揮されて心もおだやかになっていきます。
の時選ぶ色で無意識に色彩セラピーにもなり、心を癒す効果があります。
僕自身も実際に色ぬりをしていると、急にすーっと、心臓のあたりが軽くなる感覚を体験します。
また塗り絵はカラフルな色を使うので、このことも右脳の刺激にになり、発想力が豊かになります。
会社などで、朝礼やミーティングのとき、クッシュボールというとてもカラフルなボールを使ってコミュニケーションをとっている会社があるようですが、色とりどりの鮮やかな色は、脳を活動的にしてひらめきや面白い発想が出てきやすいそうです。
ぜひ塗り絵を生活に取り入れてみてくださいね。
塗り絵におすすめの画材は?
クレヨン
小さい子が使用する代表選手はクレヨンですよね。まずはクレヨンで良いと思います。
0~2才くらいの子は、はみ出しても気にしないで心のままに素直に色付けを楽しみましょう。
芸術は爆発です!
ただ、クレヨンだと、細かく塗り分けることが難しく、美しい輪郭線をつぶしてしまうので、ステップアップしたいときは、パステルもおすすめします。
パステル
は優しい色合いになり、重ね塗りもできて、指ぼかしたりできるの特にちいさい子に特におすすめです。
まるでステンドグラスのように美しく仕上げることもできますよ。
100円ショップにあるパステルで十分楽しむことができます。
色鉛筆
大人の方や、色鉛筆が使える子は色鉛筆を断然おすすめします。
細やかに塗ることができますし、重ね塗りや混色もしやすいですよね。
12色以上の色鉛筆をおすすめします。
塗ったあと水をつけた筆で溶かして伸ばすことができる水彩色鉛筆もおすすめです。
塗り方のコツ

好きなように塗ることもよいですが、単に放任で子ども任せにするよりも、ちょっとしたアドバイスをしてあげるとよいですよ。
黒い線のそばから塗っていくとうまく塗ることができます。
そのとき、輪郭の部分だけが色が濃くならないよう、同じ力の強さで広い面も塗っていきましょう。
となりの窓には違う色を置いていくようにしましょう。
そして、単に塗りつぶすのではなく、横に寝かせて重ね塗りしたりすると光と影、立体感もでて、他の描画活動の時にも生かされますよ。
慣れてきたら、単色で塗り潰すだけでなく、一つの窓の中に、同系色2色を使って深みや立体感を出すのもおすすめです。
例えば赤で塗りたいとき、オレンジ色をぬってから、輪郭付近を赤で塗るといった塗り方です。
塗り絵のデメリットは?

1から子供が考えた絵ではなくて、おとなが考えて作った枠の中を塗りつぶすということで創造性を育まないという一面もあります。
型にハマった絵にならないように、大人が子供の自由な塗り方を褒めてあげましょう。
枠からはみ出したって良いし、本物と全く違う色で塗っても良いですよね。
そこに手を加えてシールを貼ってもいいかもしれないし、折り曲げて立体にしてもいいかもしれません。
子供の自由な発想力を大切にしましょう!
子どもにおすすめの塗り絵
4歳ごろまでは、クレヨンで描くことが多く、まだ細かい塗りわけは難しいので、
なるべく塗り分けが大きな面積のものを選びましょう。
5才ごろからは、色鉛筆やカラーペンも使えるので、少し柄の細かなものを選びましょう。
飽きさせない工夫として、使用する塗り絵の本は、なるべくお子さんに選んでもらいましょう。
◼︎0歳〜2歳

2000年度にボローニャ児童賞・大賞受賞した「あそびのおうさまBOOK」シリーズ。
その中でも一番人気の「ぬるほん」の低年齢版。はみだして塗ってもいいし、少ししかぬらなくても全然オッケー!
自由に遊び感覚で楽しむところから始められる、最初の一冊にぴったり!
◼︎0歳〜6歳
かわいいミニABC塗り絵

お子さんへのプレゼントにもぴったり。
魅力的な塗り絵を作っているドイツにある紙製品の会社グラーツ社の絵本。
包装紙やカレンダー、ポストカードも作っている会社です。
5歳〜

真っ白な動物に色を塗って、立体工作としても遊べる仕掛けがついています。
子どもたちの自由な発想で色を塗りましょう。
オリジナルの模様を付けたり、好きな色だけで塗ったりとルールにとらわれずに楽しめますね。
ハサミが使えなくても、ミシン目が入っているので手で切り取れます。
ノリも必要ないので組み立てがらくちんです。
面白い組み立て型の塗り絵ブックです。
海外の美しい塗り絵、
フェアリーな美しい塗り絵
「fairies elves and gnomes」

妖精たちがたくさん描かれた本当に美しい世界観の塗り絵です。
僕は洋書屋さんで見つけたのですが、どうやら日本語版は出ていないようです(2020年1月時点)
とても美しい絵柄がたくさん載っていますので、ぜひ入手して欲しいです。

お子さんでも楽しめる、と言うより、ぜひこの世界を小さい子にも体験して欲しい一冊です。
cites merveilleuses
こちらもたまたま見つけて思わず衝動買いした塗り絵です。塗り絵の域を超えていて画集と呼びたくなるような本なんです。

フランスのとても素敵な気持ちになれる塗り絵。鑑賞するだけでも気分がよくなるような素晴らしい塗り絵です。絵本の世界です。
様々な世界中の都市の絵や、未来の都市のような絵、眺めるだけでも楽しく美しいです。
塗っているうちに世界の街を旅することができる素敵な塗り絵なんです。

しかも単なる風景ではなく、時空を超えたような、四次元の世界に迷い込んだような構図。
この本も日本語版はみつからないのですが、ぜひお手にとって欲しい一冊です。
子供でも大人でも楽しんでできる塗り絵の本です。
Cites Merveilleuses – carnet de coloriage et jeux de pistes anti stress (French Edition)
大人におすすめの塗り絵
大人向けの塗り絵は、様々なものが出版されていますが、子ども用より細かくて、塗る面積が小さく、繊細な仕上がりが特徴です。
自分好みの絵柄を見つけて、マイペースで塗っていきましょう。
本物の色にとらわれず、自分だけの色でも塗ってみましょう。
塗り絵 世界の名画展
アートの世界を楽しめる絵本です。

ひみつの花園 花いっぱいのぬりえブック
ジョハンナ・バスフォード さんの密度の高い魅惑の塗り絵シリーズの中の定番の一冊です。

塗り絵 無料プレゼント




私HIDERUの作品を塗り絵にしたものを無料プレゼントしています。
枠にはまらず、はみ出して塗ったりここから発展させて絵を付け加えたり、自由に描いてくださいね。
そのためにわざと線を薄くしてあります。
こちらからダウンロードして、プリントして塗り絵に使ってくださいね。
シンプルなものから細かいものまで4種類あります。
(個人利用に限らせてくださいね)
↓ボタンをクリックするとダウンロードが始まります。
[sdm_download id=”358″ fancy=”1″]まとめ
・巧緻性がUPし、右脳の発達にもつながります。
・小さい子は、線からはみ出しちゃってもいい!絵を付け加えたりして発展させてみよう!