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BLOG人はいつも誰かと繋がっているとき、安心感を感じる生き物ですよね。
自分がライフワークにしている絵本コンサートの新作「ハグタイム」
2020/5/3には、オンラインでの公演にチャレンジします。
このハグタイムというお話は、世界中の人やいろんな生き物とハグしたら世界は平和になると思って旅に出る猫のおはなしです。
人間もどんな生き物も誰かとふれあうことで生命として幸せを感じるものだと思います。
ということで、「触れる、触る」という素材、粘土のお話です。
僕が実際に授業で使ってきて、良いなあと思ったものを紹介します。
粘土遊びの効果

僕の教室では、よく粘土を使います。
粘土をこねる行為は、指先の運動になって、右脳にも良いと言われていて、結果的に学力もアップするという説もあります。
造形教育において、粘土は情緒的、感情的な素材として捉えられており、直感的な表現に適しています。
こねているだけで、癒しや精神安定の効果も感じられます。
巧緻性、集中力など様々な効果があります。
色付きの紙粘土でしたら混ぜ合わせてどんな色になるのかという面白さや学びにもなっていきます。
そして複数人のグループでおこなっている幼児のアートクラスので感じることは、
みんなで粘土造形をしていると、その場の雰囲気を共有してひとりでこねている時よりも全体の雰囲気が指先に反映され、みんなの連帯感が出てくるとてもよい素材です。
指は第二の脳と言われるほどの敏感な感覚器官で、大人の方でも、アイデアに行き詰まったら、悩むよりもまず手を動かすことを心掛けましょう。
年令別 粘土遊び

1歳の粘土遊び
まだなんでも口に入れてしまう時期、万が一粘土を飲み込まないか心配ですよね。
万が一飲み込んでしまっても大丈夫な安全なねんどとしては、小麦粘土、お米粘土、蜜蝋粘土(少し硬いです)などがあります。いずれも原料は、食品や、天然素材となっており、化学物質にアレルギーを持つお子さんでも安心して使用することができます。
指先で感触を味わってみましょう。
子供におすすめ 粘土の種類

粘土にも色々な種類がありますが、
大きなものを作るときは、水粘土、繰り返し使える油粘土、焼いて固まるセラミック粘土など、多様な種類がありますが、、ぼくが子供向け教材としてよく使用している好きなおすすめ粘土をあげていきます。
蜜蝋粘土

シュタイナー教育にも使用されている粘土で、透明感があり、とても発色がよくほのかな良い香りがします。そして飲み込んでしまっても無害の優れた粘土です。
特に薄くのばして花びらを作ったり、ガラスなど透明な板に盛り付けたりすると、透けてとても美しい、僕の大好きな粘土です。

3歳くらいから推奨の粘土です。
最初は硬いのですが、手でこねながら温めているうちにやわらかくなって、小さい子でも扱えるようになります。
硬くて難しければ、ドライヤーやお湯で温めて柔らかくすれば大丈夫です。
なぜこの硬さになっているかというと、柔らかくしている時間にどう盛り付けようかと思考する時間を作っているからなんです。
そういったゆっくりした優しい時間ってとても大事ですよね。
この写真は、野外アート教室の時、この蜜蝋粘土を松ぼっくりに盛りつけた子の作品です。

天然素材である蜜蝋粘土がと自然がとても溶け合ってすてきな時間が流れました。
このドイツのシュトックマー社の教材は子供のためにしっかり考えられてつくられた素材が沢山ある優れたメーカーです。
ぜひ手にとってみてください。
キャンドル作りにもつかえますよ
よかったらお試しください。青山のクレヨンハウスで直接購入することもできます。
水粘土(彫塑用粘土)

やはり古くから伝統的に使われている代表的な粘土は水粘土です。土粘土、
彫塑用粘土とも呼ばれています。
陶芸用の粘土もこの仲間ですね。
地球、大地、生命の根元を感じることができます。
ダイナミックに、ワイルドに、泥まみれになって遊ぶ、作る、この感覚はとても大事です。
地球とつながる粘土です。
幼稚園やご家庭ではなかなか使うことがなく、最近では粘土のおすすめに出てくることも少なくなっているようですが、この根元的な感覚をなくさないためにも、可能であればぜひ取り入れて欲しいです。
プリミティブなものや素材そのものを味わうことに重きを置いている、レッジョ・エミリア教育などでは、よく使われています。

また大きな彫刻作品制作では必ずと言って良いほど使われる粘土です。
僕も博物館等に納める実物大の恐竜の造型をしていた時は、この水粘土を使用することが多かったです。扱いやすく、大きなものをダイナミックに盛り付けるの向いています。
量が多く、ずっしりと重いですが、力強い造型ができて、発散できます。
弱点としては、乾燥してしますと硬くなってしまうので、作っている間は、こまめに霧吹きで水をかけたりしないといけないことです。
ぜひお子さんの遊びに取り入れてください。
石けん粘土を作ろう〜手洗いも好きになる。

あまり知られていないのですが、実は石鹸を粘土状にして、造形することができますよ。
手洗いも楽しくなって、今の状況にぴったりです。
用意するものは
・固形石鹸
・大根すりおろし器
・ビニール袋
・食紅(水性絵の具でも可)
詳しい作り方は動画にしましたので、ぜひご覧ください。
100円ショップの粘土は使える?
100均のお店でも何種類か粘土が売ってますね。
お手軽に粘土遊びに使えます。
キャンドゥの「ふわふわかる~いかみねんど」

ふわふわな感触が特徴の軽い粘土。パステルカラーの優しい色合いで、うちの教室でもよく使います。
嬉しいことに、防カビ剤が入っていてカビにくいです。
乾燥してもも軽く、
使いやすくて重宝しています。
ダイソー 「ふわっと軽い粘土」

こちらも軽くて、べとつくこともない使いやすい粘土です。
うちの教室でもよく使っています。
ダイソー「のびーるねんど」

お餅みたいにビヨーンと伸びるのが特徴で、子供達も面白がっています。
その代わりかっちりした形を作るのはちょっと扱いずらくはあります。
まとめ
- 粘土遊びには、リラックス効果、発想力、創造性を高める効果がある。
- 飲み込んでも安全なのは、蜜蝋粘土、小麦粘土、お米粘土がおすすめ。
- 水粘土でダイナミックなアートをぜひしてみてください。