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幼児の絵画の発達段階と成長過程。アートの才能を伸ばそう。
2020/04/11

中目黒アート教室 アルティキッズのHIDERUです。

子どもの絵は、ほとんどみんな同じ発達の過程をたどります。

これを知っていると、うちの子は描けないといった心配が緩和されるとおもいますので、今日は子どもの絵の発達の過程について書きます。

子ども達の絵は知能と心の成長に伴って、表現が進化していきます。

もちろん、子どもの個人差もありますから、完全に年齢に一致するわけではありませんが、参考になると思いますよ。

幼児の絵の発達段階

幼児期の絵


子ども達の絵は知能と心の発達に伴い、表現が変わっていきます。
多少の早い遅いはありますが、大きくはみなこのプロセスをたどります。

1.殴り描き期 (1歳半~2歳半ごろ) 造型活動の始まり
2.象徴期(カタログ期) (2歳半~4歳ごろ) 形が現れ意味づけして描く
3.図式期 (5歳~8歳ごろ)  画面に空間秩序が形成され、絵記号を組み合わせて描く

楽しく自由にかけるような雰囲気を作るようにして、描けたこと自体を褒めるよう
にしましょう

幼児期の絵 殴り描き期(1歳6ヶ月から2歳6ヶ月頃)

幼児期の絵 最初は点と線から

早い子どもは1歳前後から描き始めます。

クレヨンで点をポツポツと描いたり、擦り付けてみたり。

全ての感触を味わい、体験し、感覚を身につけていきます。

クレヨンで「描く」感覚ではなくて、点を打ったり手を左右にうごかすだけですが、画用紙に描けたことを褒めてあげましょう。

幼児期の絵 次は渦巻や波線

初めのころは手を動かす運動感覚を楽しんでいますが、殴り描き期の後半に
なり形が独立してくると「これはクルマ!」というようなイメージを浮かべ「プップー」とつぶやいたりしながら、意味をもたらしはじめます。

幼児期の絵 象徴期(2歳半から4歳ごろ)】

形が現れてきて、意味付けして描き始めます。
カタログのように画面に並べて描くので、「カタログ期」、描いたことに命名 するので「命名期」とも言われ、
象徴期に後半を図式前期とよぶこともありま す。

・丸やうずまきのような形があらわれ「これが、ママ」「これクルマ」と意 味づけをします。


記号のような象徴的な形から、頭足人のような人や、簡単 な花や家を描くようになります。


・イメージしたことを思いつくまま、カタログのように、羅列的、断片的にお話をしながら描きます。


・絵を描いて持って来たら、何を描いたか話してもらうなど、絵を通しての
コミュミケーションを大事にし、面白い表現や工夫したことを褒めるように
しましょう、裏に日付や描いた内容を記録しておきましょう

幼児期の絵 図式期(5歳~8歳ごろ)

5歳の絵
春の絵 5歳 女の子

【図式期(5歳~8歳ごろ)】
画面に空間秩序が形成され、絵記号を組み合わせて描くようになります。


基底線(地面)、空を描き、横から見た断面図のように左右に並べて平面的
に描くことが多いです。


モノを見て、見えたように描くというより、知っていることを描こうとしま
す。


女の子は人形(人)、家、花などを絵記号(図式)的に、想像の世界をよく
描きます。
男の子は乗り物、ロボット、怪獣などの速いもの、強いもの、メカニックな


ものを好んで描きます。

幼児期の絵 それでも心配なら

子供の絵

個人差がありますから、この時期にここまで描けるようにならないといけないといったものではありません。

幼少期の絵はなるべく子どもの自主性を大事にして、あれこれ言わないようにしましょう。

美大を目指すなど、上手な絵を描いて欲しいのであれば、中学校や高校生から本格デッサンを学んでも全然間に合いますよ。

そして絵の良し悪しは、うまい下手で決まるわけでもありません。
うまい絵がいいというのは、大人の固定観念にすぎず、絵の一つの要素にすぎません。
大切なのは表現力や発想力、すなわち創造性ですよね!

幼児期の絵画 まとめ

1.殴り描き期 (1歳半~2歳半ごろ) 造型活動の始まり
2.象徴期(カタログ期) (2歳半~4歳ごろ) 形が現れ意味づけして描く
3.図式期 (5歳~8歳ごろ)  画面に空間秩序が形成され、絵記号を組み合わせて描く

(参考文献:東山 明 著/ 絵画・製作・造形あそび指導百科―表現活動を豊かにする )

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