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BLOGみなさんこんにちは! HIDERUです!
あなたはミクロネシアって、どんなところか知っています?
サイパンやパラオなど広い範囲でミクロネシアと呼ばれるそうです。

先日、ミクロネシアの小学校の先生をしていた友人の女性と久しぶりに再開しました。相馬里美さんと言います。
彼女は日本の小学校で教師をしていましたが、その後JAICAでミクロネシアに行きました。
ミクロネシア連邦の首都、ポンペイ島で小学校の先生をしてたのですが、今回、コロナウィルスの影響で、強制的に日本に帰ってきたんです。
そこには日本と全く違う小学校教育の姿があったそうなんです。
ミクロネシアの首都、ポンペイ島ってどんなところ?

写真を見せてもらいましたが、信じられないくらい青い海と空、
鮮やかな花、本当に豊かな自然に囲まれています。
他にはなんにもないくらいだそうです。

人々の住まいの写真を見せてもらいましたが、
まるで材木だけでできた小屋のような家に住んでいる人たちもいました。(失礼な表現すみません)
それはほとんど中と外の境目が無いような家で、寝てる間に雨が降ったらベッドごとビショビショになってしまうような家なんです。
停電はしょっちゅうで、家事をしている最中に火が使えなくなったり、お店が真っ暗になることもあるそうです。
だけど、みんな生き生きとしているし、目がキラキラしているんです。
不登校の生徒は一人もいないミクロネシアの小学校

不登校の児童は一人もいません。
なぜなら、先生たちはそもそも出欠をしっかり取っていないから。
子供たちも
「昨日は父と釣りに行っていた」
「昨日は妹の世話で学校にいけなかった」
などと言っていたそうです。
誰も細かいことを全然気にしていないからだそうなんです。笑
それどころか、先生が大胆に遅刻してしまっても、誰も気にせず、自習したり、他の先生が変わりになんとなく授業したりするそうなんです。
しかも先生も床に転がって居眠りしてしまうこともあるそう 笑

あるがままに、というか、
信じられないくらいゆる~い授業だそうです。
でもみんな、目がキラキラして、明るくて生き生きしているそうです。

産みの親ではない親に育てられる子もたくさんいるそうなんですが、
あまりそれも気にしないそうなんです。
魚釣りだけで暮らしている人もいるそうです。
犯罪率は驚くほど低いそうですが、
もし人殺しなどの犯罪があった時でも、被害者家族とミクロネシアに伝わる聖なるお酒を酌み交わせば、なんとそれで許されるそうなんです。
もちろんミクロネシアにもいろんな社会問題はあると思いますし、
このミクロネシアの小学校の学校教育や生活がいいとか悪いとか言いたいわけではありません。
ただ、こんな風にゆる~い授業、ゆる~い暮らし、ゆる~い生き方そんなおおらかな心のゆとり、僕も持てたらいいなと感じました。
日本の言葉が残るミクロネシア

ミクロネシアは、戦時中の日本の統治下にあったので、今年は独立34周年だそうです。
戦艦大和や武蔵が停泊し戦地になった場所。海の底には日本軍の戦車や戦艦が今も眠っています。
日本の言葉も沢山残っています。
カエル、キュウリ、ヤキュー、デンスンバスラ、ベントー、カツオ→カスオ、裸足→アダシ、ちんちん→テゥンテゥンだって(笑)
なんにもない王国〜ミクロネシア ポンペイ島

僕の近年の自分のテーマはナンニモナイからこそ価値があるってことでした。
ちょうど自分が主催の絵本コンサート「おくりものはナンニモナイ」の公演も開催し、この世の中にはものがたくさんあるけれど、本当に大切にしたものってなんだろう?それは物や目に見えるものではないかもしれない。
ミクロネシア大使館に行ってきた
里美先生のおかげで、ミクロネシア連邦ポンペイ島の小学校でARTのワークショップが出来ることになったので情報収集していたけれど、図書館に行ってもミクロネシア連邦の本は一冊しかなく、しかも目指すポンペイ島の情報ほんの少し。
なので東京にあるミクロネシア大使館に行ってきました。親切にたくさん情報を教えてくれました。
リゾートじゃないから観光客もあんまり訪れないから航空会社もどんどん撤退していて近いのに遠い島。
飛行機も週に3便。
途上国だけど輸入に頼っているため、物価は日本並みに高い。
食育もできてないし、戦後欧米の文化が入ってきたので、お母さんは小さい子にもカップ麺ばかり食べさせているとか、野菜を全然食べない。
幼稚園や保育園も存在しません。
教育がちゃんと行き届いておらず、なんと公立の小学校にはARTや音楽の授業がないんです。
ナンニモナイけれど、全てがある国 ミクロネシア

ミクロネシア大使館の方最後に教えてくれた言葉が、とても僕の心に響き渡りました。
それは、
「先進国にあるものはナンニモナイけれど、先進国に無いものが全てある国』
だそうです。
それって綺麗な星空や大切にしたい豊かな心なんだろなー。
僕もいつかここに行き、アートの授業をしてこようと思っています。
この友人、里美先生から校長先生に頼んでもらったら、簡単に許可がもらえました。
ミクロネシアの学校にはアートの授業がないから大歓迎だそうです。
今日は本当に幸せな生き方ってなんだろうと思ったというお話でした。
ミクネシアの学校教育〜まとめ

こちらが今日紹介した、相馬里美先生のブログです。愛に溢れているとっても素敵な先生です。ぜひ読んでみてください。
https://profile.ameba.jp/ameba/satomix1124
・教育は行き届いていないけれど、自己肯定感はとても高い。
・先進国にないものが全てある国