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BLOGこんにちは。HIDERUです。
今日は好きな童話の紹介をします。
と言っても誰もが知っているムーミンのお話ですが、
最近の教育や子育てに重視されているテーマ、「自己肯定感」の話にもつながりますので、読んでもらえたら嬉しいです。
世界中で愛されている童話、ムーミンシリーズを読んだことがある人は多いと思います。
何度もアニメ化されていますね。
僕が一番好きなキャラクターはやっぱり自由人でミニマリストのスナフキンですが、今日はムーミンママのお話です。
ムーミンシリーズには沢山好きなお話がありますが、
その中でもちょっとだけ異色の作品で、
1962年に出版された、トーベ・ヤンソンの『ムーミン谷の仲間たち』に収録されている『目に見えない子』という短編をご存知でしょうか?
ある日、ムーミン屋敷に、おしゃまさんという女性が、ニンニという女の子を連れてくるのですが、
なんと姿が透明なので誰にも見えません。
一緒に住んでいる叔母に、いつも皮肉や嫌味を言われたりして、存在を否定されて生きているうちに、姿が見えなくなってしまったのです。
そこにニンニがいるとわかるのは、ニンニが鈴をつけているおかげでチリンチリンと音がするからです。
そんなニンニのことを優しく温かく平等に受け入れているムーミンママを始めとするムーミンファミリー達と触れ合っていくうちに、少しづつニンニは自信を取り戻し、目に見えるようになっていきます。
足だけニンニの姿見えてきたある日、突然、ガチャン!という音が響き、ガラスのかけらとりんごの山のそばに、みるみる薄くなっていくニンニの足が見えました。
ムーミンママはいつも優しく大きく受け入れ、相手を信じてあげます。
ムーミンママはこう言いました。
「あら、あれはわたしたちがいつもぶんぶんばちにやることにしてる大びんだわ」(略)「そんなら、もう野原へもっていってやらなくても、すむわ。それに、おばあさまはいつでもいってたものよ--おまえたちは、大地がなにか役にたつものをそだてることをのぞむなら、秋にはなにかプレゼントをしなくちゃいけないよってさ」
(『ムーミン谷の仲間たち』講談社刊/山室静訳より引用)
すると、消えかかったニンニの足が、また見えてきました。さらに茶色い服のりんかくまで、ぼんやりと現れてきたのです。
こうしてムーミン達の協力もあって、ニンニは元の姿を取り戻して見えるようになったんです。
また別のお話「楽しいムーミン一家」でも、
ムーミンがふざけて飛行オニの持っている魔法の帽子に入って、醜い姿になってしまった時、他の誰もがそれがムーミンだと信じることはできなかったのに、ムーミンママだけは、「私の可愛いムーミンちゃん」と言って、そのおかげでムーミンは元の姿に戻ることができました。
何があってもその子を信じてあげること。
そして無条件に愛されて育つと自己肯定感が強く自信のある子に育ちます。
僕もまだまだムーミンママに見習うことがたくさんです(笑)