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BLOGこんにちは。HIDERUです。
僕はアルティキッズ中目黒校の他、色んな保育園や幼稚園に出張してアートの授業をしていますが、
時々、お母様の口から、「うちの子は絵ごころがなくて」「私に似て絵のセンスが全然なくて」
といった声を聞くことがあります。
僕は答えます。
「いや、お母さま、お子さんは巨匠芸術家になって大成するかもしれませんよ」
絵の才能って遺伝で決まっちゃうの?

安心してください。
絵は才能がないと描けない、と思う人が多いようですが、
そんなことないんですよ。
音楽の世界では、90パーセントが遺伝で決まってしまう。という残酷な事実が判明してしまったそうです。絶対音感、音程を取る力、可聴域など努力では伸ばせない部分が多い為です。
スポーツや数学、執筆の能力だと遺伝の影響は80パーセ. ント。
しかしアートの世界では遺伝による部分は50パーセントだそうです。
残りの50パーセントは努力や後天的な環境で能力を伸ばせるそうなんです。
僕も美術予備校に通っていたころ、沢山の生徒を見てきましたが、最初はどうしようなく形もとれない、色も使えなかった子が、ぐんぐん素晴らしい絵を描くようになって芸大や美大ににうかってしまった子が沢山いました。
上手な絵=いい絵とは限らない

しかも
絵や芸術の表現に、リアルに描写する技術が必ずしも必要なわけではありません。
自分の表現したい絵に、描写力が必要ならば習得すればよい話であって、
個性や味で勝負している作風の画家やイラストレーター、抽象表現や、発想力やコンセプトだけで成立しているような作品を作る巨匠も大勢います。
そのことを踏まえると、さらに絵を描くのに必要な先天的な才能のパーセンテージは低くなります。
本物そっくりに描けるという能力はすごいことではありますが、写真がなかった時代には重宝されたその能力も時代とともに変わっていきます。
言うまでもないですが、20世紀に入り個性で勝負できる時代に美術史は大きく変わりました。
絵は才能よりも努力?

後天的な努力でいい作品が生み出せるようになった画家、芸術家はたくさんいます。
オリジナリティ溢れる発想力、表現力、ものを違う角度から見ることのできる力などを身につければ、美術の世界では成功することができますよ。
絵の才能とは=楽しく描きつづける能力
と思っていただければと思います。
絵の才能と言っても、いろんな種類がある

もちろん、ピカソみたいな人もいて、あんな子供みたいな絵を描いていますが、本当はものすごいデッサン力があるから説得力があったりするのですが、その話はまたの機会に少しづつしていきたいと思います。