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アルティキッズ代表のHIDERUです。
6年近く前に、自己肯定感についてのブログを書いたのですが、あれから時が流れ、コロナ禍を経て、AIが完全に定着し、社会状況も大きく変わり、子ども達の環境も予想以上に変わりました。
改めて、子どもたちの自己肯定感について書いてみようと思います。
アルティキッズでは、元々、技能のためではなく、心を育てる〜目には見えないけど、1番大切なものを育てる〜という想いで始めたました、その意味では最先端の教室として運営してきました。
本当に大変なことだらけでしたが(今もですが 笑)、やっと時代がやってきた気がしています。
自己肯定感を爆上げする!と思い続けてきましたが、さらに今では、アートの力で心の居場所をつくる、というテーマも掲げています。
それは、不登校児童が年間35万人にも達していることにも、このままではいけないという気持ちが大きくなったからです。
―不登校が増える時代に必要なのは“自己肯定感”―アートが守る心の土台

以前、ミクロネシアの小学校で先生をされていた日本人の方とお話する機会がありました。
その先生が教えてくれたのは、こんなお話です。
ミクロネシアの小学生たちは、日本の子どもたちと比べると、足し算や読み書きがまだ十分でない子も多いそうです。
それでも、
「自分って勉強できると思う?」
「自分のこと、好き?」
と聞くと、驚くくらいまっすぐに、
「もちろん!自分は頭がいい!」
「自分は素晴らしい!」
と返ってくるのだとか。
日本人の感覚だと「根拠がない自信」に見えるかもしれません。
でも私は、その話を聞いて思いました。
根拠のない自信って、実はすごい力だ。
そして、子どもの人生を守る“心の土台”になるのではないか、と。
日本の子どもたちの自己肯定感は、本当に低いのか?
「日本の子どもは自己肯定感が低い」とよく言われます。
実際、国際比較の調査では
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自分に満足している
-
自分には良いところがある
-
うまくいくかわからないことにも挑戦できる
-
将来に希望がある
といった質問で、日本の若者は低めに出る傾向が繰り返し指摘されています。
有名なのが、内閣府による国際比較調査です。
(※古いデータもありますが、傾向として語られることが多い調査です)
我が国と諸外国の若者の意識に関する調査(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html
ただし、ここで大切なのは、
「日本の子はダメ」という話ではないということです。
日本は文化的に
-
謙遜するのが美徳
-
「できる」と言うのが恥ずかしい
-
自分を高く評価することに抵抗がある
という背景があり、アンケートでも控えめに答えやすいと言われています。
つまり、自己肯定感の数字は、
環境・文化・回答のクセの影響も受けやすいんですね。
それでも今、日本の子どもたちは「心が削られやすい」
ここ数年、私は子どもたちや保護者の方と関わる中で、
以前よりも強く感じることがあります。
それは、
**子どもたちが“がんばる前に心が疲れやすい”**ということ。
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学校に行けない(行き渋り・不登校)
-
友達関係がしんどい
-
比較されるのが怖い
-
失敗が許されない空気がつらい
-
「普通」に合わせるだけで消耗する
そんな子が増えているように感じます。
そして、心が疲れた子が一番言いやすい言葉は、たいていこうです。
「自分が悪いんだと思う」
「自分はダメなんだと思う」
本当はダメなんじゃなくて、
環境が合わなかっただけなのに。
日本で自己肯定感が育ちにくい理由(2026年の視点)
自己肯定感が育ちにくい背景には、いろんな要素があります。
① “減点”で見られる場面が多い
できたことより、できなかったことが目に入りやすい。
「直すべき所」に焦点が当たりやすい。
② 失敗が怖い社会になりやすい
欧米では「失敗しても再挑戦はカッコいい」という空気があります。
一方で日本は、失敗した人が立ち上がりにくい雰囲気が残りやすい。
③ 周囲との比較が強い
SNSや動画で「すごい人」が常に目に入り、
無意識に比べてしまい、落ち込みやすい。
④ 大人の言葉が、子どもの心を作る
「あなたはここがダメ」
「もっとちゃんとしなさい」
そんな否定的な言葉が続くと、子どもは
「できないのは自分が悪い」
と、深く思い込みます。
子どもの心に必要なのは、自己肯定感より「自己効力感」
ここで一つ、2026年の視点で大切にしたいことがあります。
それは、自己肯定感と似ているけれど少し違う
自己効力感(やればできる感覚)
です。
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小さくても「できた」
-
失敗しても「またやれる」
-
誰かに認めてもらえた
-
自分の工夫が通じた
この積み重ねが、子どもを強くします。
子どもの自己肯定感を育てる一番の近道は「認められる体験」

自己肯定感は、叱られて育つものではありません。
“勝つ”ことでだけ育つものでもありません。
もっと日常の中の
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見てもらえた
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聞いてもらえた
-
受け止めてもらえた
-
認めてもらえた
そういう体験が土台になります。
そして子どもは、本当に「見てほしい生き物」です。
僕のアートの授業でも、子どもたちはすぐに
「ねえ先生、これ見て!」
「できたよ!」
と作品を持ってきてくれます。
その時に大切なのは、上手い・下手ではなく、
その子の世界を受け止めること。
「ここ、すごく工夫したね!」
「色の選び方、あなたらしくて素敵だね」
「その発想は面白い!」
そうやって、目の前の子どもを肯定すること。
時々、私は思い切って言ってしまいます。
「天才だね!」(笑)
でも、それでいいと思っています。
子どもが“自分の存在を肯定される”瞬間だからです。
アートは、自己肯定感を育てる最強の場

アートは、基本的に競争ではありません。
正解もありません。
そしてどんな作品にも、その子にしか出せない魅力があります。
子どもの絵に間違いなんてありません。
だからこそ、アートは
-
自分の表現を許される
-
自分のままでいいと思える
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比べなくていい
-
自分を出しても安全
そんな体験を重ねられます。
そしてその積み重ねが、
「自分って、かけがえのない存在なんだ」
という感覚につながっていきます。
まとめ:子どもたちに伝えたいこと
子どもの自己肯定感を育てるために、私たち大人ができることはシンプルです。
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「ありのままのあなたで素晴らしい」と伝える
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小さな挑戦を認める
-
できた所を具体的に褒める
-
表現を否定せず受け止める
-
アートのように“正解のない世界”を体験させる
子どもたちは、誰かに評価されるために生まれてきたのではありません。
自分らしく生きるために生まれてきました。
だからこそ、アートを通して
思い切り自分らしさを発揮してほしい。
そして、心の底からこう思える子になってほしいです。
「自分は素晴らしい」
「自分は大丈夫」
「またやってみよう」
アルティキッズでは、上手に描くことよりも「自由に自分らしく安心して表現できる時間」を大切にしています。体験レッスンでも、子どもが“自分のままでいられる感覚”を持ち帰れるように設計しています。
「体験はこちら」

