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アートに間違いなんてないよ
AI時代に、なぜ自由でダイナミックなアート教室が必要なのでしょう。
アルティキッズ中目黒教室は26年の7/7で7周年を迎えます。
最初に始めたのは2011年の震災がきっかけでしたので、そこから数えると15年経ちました。
その後紆余曲折、試行錯誤の連続で、中目黒で再スタートしてちょうど7年です。
2011年当初から、一貫して、心を作るアート教室として運営してきました。
当時から比べると、時代がすごいスピードで進化しました。
2026年のこの時代、
AIは、絵を描きます。
文章を書きます。
音楽を作ります。
驚くほどのスピードで進化し、これからも私たちの暮らしや仕事は大きく変わっていきます。
私はAIを否定しているわけではありません。活用しています。その便利さも、可能性も日々実感しています。
だからこそ、ひとつ確信していることがあります。
AIが進化するほど、人間の「心」を育てる教育は、ますます重要になる。
アルティキッズは、2011年の東日本大震災をきっかけに始まりました。
あの震災を通して私が考えたのは、「本当に人を支えるものは何なのだろう」ということでした。
知識でしょうか。
技術でしょうか。
もちろん、それらは大切です。
しかし、人生には正解のない出来事が何度も訪れます。
思い通りにならないこと。
悲しい出来事。
予想もしなかった変化。
そんなとき最後に人を支えるのは、自分の心です。
だからアルティキッズは、最初から「上手に描く教室」を目指しませんでした。

心を育てる教室。
それが、私たちの原点です。
私は子どもたちに、いつも同じことを伝えています。
「アートには間違いはないよ」
時々、
「先生、失敗しちゃった。」
という声が聞こえます。
私は、その作品を見ながら言います。
「そんなことないよ!」
例えば、青を塗った瞬間は、「失敗した」と思うことがあります。
でも、その隣にオレンジを置く。
さらに白を重ねる。
すると、さっきまで「失敗」だった青が、作品全体を引き立てる色に変わることがあります。
一色だけを見れば失敗に見えても、作品全体で見ると必要な色だった。
そんなことは、アートでは毎日のように起こります。
だから私は、「アートに間違いなんてないよ」
と伝えています。

学校では、多くの場合、正解があります。
問題があり、答えがあります。
もちろん、それはとても大切な学びです。
でも人生には、正解がありません。
どんな仕事を選ぶのか。
誰と生きるのか。
何を幸せだと思うのか。
そこには先生もいません。
答えもありません。
だからアルティキッズでは、大人が答えを与えません。
「何を作る?」
「どうしたい?」
「君はどう思う?」
その問いに向き合うのは、子ども自身です。
問いも、自分でつくる。
答えも、自分でつくる。
それがアートです。
AIは、答えを出すことが得意です。
でも、人間にしかできないことがあります。
それは、自分だけの問いを生み出すことです。

「なぜだろう。」
「もっと面白くならないかな。」
「私は、これが好きだ。」
この「好き」という感覚に、正解はありません。
だからこそ、人間らしさがあります。
未来では、AIはますます賢くなるでしょう。
知識を覚えることや、計算すること、情報を整理することは、AIが得意な仕事になっていくはずです。
だから人間は、AIと同じことを目指す必要はありません。
人間にしかできないことを育てるべきです。
「非認知能力」という言葉を耳にするようになりました。
主体性。
創造性。
自己肯定感。
挑戦する力。
こうした数値では出せないものが、
教育の世界でどんどん重視されるようになりました。
アルティキッズが15年以上大切にしてきたことは、とてもシンプルです。
心を育てること。
その一言に尽きます。
子どもたちは作品を作りながら、自分の気持ちと向き合います。
思い通りにならないこともあります。
でも、自分で考え、自分で工夫し、最後まで形にする。
その積み重ねが、自分を信じる力になります。
私は、それこそが教育だと思っています。

アルティキッズでは、巨大な共同制作もします。
木を切ることもあります。
デジタルアートも作ります。
ストップモーションアニメーションにも挑戦します。
新しい技術も積極的に取り入れています。
でも、それらは目的ではありません。
すべては、子どもたちの心を育てるための手段です。
技術は時代とともに変わります。
AIもさらに進化するでしょう。
しかし、人が何かに感動する心は変わりません。
誰かを思いやる心も変わりません。
自分だけの表現を生み出したいという願いも、変わりません。
時代が、ようやく追いついてきた。
2011年に教室を始めた頃から一貫して「心を育てる教室」として運営してきました。
その意味でも最先端の教室だと思っています。
作品の完成度や技術を重視する教室が多い中で、私たちは目には見えないものを大切にしてきました。
当時は少し変わった教室だったかもしれません。
でも今、AIが急速に進化する時代になり、ようやく社会全体が「人間にしか育てられないもの」の価値に目を向け始めています。
時代に合わせて理念を変えたのではありません。

私は、そんな感覚を持っています。
アルティキッズは、作品をつくる教室ではありません。
子どもたちが、自分で問いを見つけ、自分で答えを生み出し、「失敗」という言葉に縛られず、自分らしく生きる力を育てる場所です。
一色だけを見て「間違った」と決めつけないように。
人生も、一つの出来事だけで決めつけなくていい。
次の一筆で、景色は変わる。
そのことを、子どもたちはアートを通して体感してくれたらとても嬉しいです。
最後に、皆様、本当にありがとうございます。
今後も子供達の創造性、個性、感性を最高に引き出す、愛の教室であり続けたいと思っています。
今後ともよろしくおねがいいたします。
HIDERU

