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BLOG七夕の日はアルティキッズの誕生日
アルティキッズ中目黒教室は、今年の7/7でちょうど4周年を迎えました。
2019年の7月7日に中目黒の可愛いカフェを日曜の朝に週に一回だけ借りてスタートしました。
最初は3人だった生徒さんが今では150人近くなり、教室専用のアトリエを構え、
最近は千葉、埼玉、神奈川と、遠方から通ってくださっている方もいます。
4年中3年間コロナ禍の状況の中、クチコミやご紹介と検索だけで、一度も広告を出した事もないのですが、教育感度の高い保護者様方に当教室を選んでいただけているおかげです。本当にありがとうございます。
ほぼ大変なことしかない(笑)
しかしここまでスムーズにやってこれたわけではなく、むしろほぼ大変なことばかりでした。
(今でも大変ですが 笑)
1番最初のアルティキッズは2011年の東北の震災の年にスタートしました。
「ぞうのババール」というチャリティ絵本コンサートを開催し、そこでワークショップも行ったのがきっかけです。
それから渋谷のカフェを間借りして始めました。
当初から様々なその道のプロを招いたり、本物芸術体験をしてもらえる教室として始めましたが、まだ当時は理想と現実のギャップが大きく、半年ほどで終了となりました。
この頃、お子さんの創造性を引き出す優れた教育メソッドである、レッジョエミリア・アプローチとアルティキッズが親和性があることに気づきましたが、まだ自分も未熟で、時代もまだマッチしていなかったのです。
2019年にカフェで再スタート
しかし時が流れ、アートの大切さを理解する世間の流れに変化してきました。
ビジネス書コーナーにも、アート思考をテーマにした本が並び、学校教育でも文科省がSTEAM教育を提唱するようになり、将来どんな仕事に就くにしろ、アートで自由な創造性や個性を培うことが大事だという認識に世の中も変わってきました。
(STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Arts)、数学(Mathematics)の教育理念で、もともとはSTEM教育だったものにARTのAが加わりました)
2019年にあらためて理想の教室、本来の自由な芸術を楽しみ追求し、幼少期から本物体験をという思いで、子供達の心を作る教室として再スタート。
絵画、彫刻、映像演出、クラブDJ、アートディレクション、イベントオーガナイズ、etc.. 自分のアート人生の全ての集大成です。
50年生きて様々な表現活動やアートの仕事をしてきたキャリアは全てこの子供達のアート教室のためにあったのだと思います。
そして、多様性のこの時代に、本当に子供達にとって良いアート教室とは何か?常に模索してきました。
AIが進化し、ヴァーチャル化が進み、社会の危うさもひしひしと感じるこれからの世の中で、
子どもの自助を促し自分の世界、自分で感じ考え、0から生み出す力を作ってもらえるよう、単にものを作ったり描いたりする技能のための教室ではなく、発想力、独創性、自己肯定感、心を作るアートレッスンとは?と考え、他では体験できないようなプログラムを考え提供するよう心がけてきました。
巨大な恐竜を作ることもあれば、ミュージシャンを呼ぶこともあれば、鎌倉や軽井沢など野外教室、
プリミティブなものだけでなく、最先端アートの先生をゲストに招くこともあります。
毎回毎回準備がほぼ80パーセント。当初は今とは違いほぼ全てを一人でやっていたので、あまりの大変さにこのまま安楽死したら気持ちいいかも、なんて思ったこともありました(笑)
酔っ払っている時間がもったいない、常に感覚を研ぎ澄ませていたいと思うようになり、もう1年以上前からお酒もやめてしまいました。
一番大切な時期だからこそ、我々がやらなきゃって思うんだよね
はじめた当初は時に「所詮ビジネスと割り切ってやってるだけだろ」
なんて言われのない中傷をうけることもありました。
「アートでこれからの時代にしっかりと生きていける子供たちの創造性や心を作る」
「これからの正解の無い時代に、自分で解を産み出していく力を育てる」
「感受性豊かな優しい子達を育てラブアンドピースな優しい世界を目指す」
「アート、デザイン、ファッション、ミュージック、子どもの頃から様々な未来への可能性を体験してもらう」
「アート教育で30年かけておこなう平和革命」
という僕がかかげる理念や理想がうそくさく聞こえる人もいるのでしょう、まぁ、そりゃそうですよね。
でも一言だけ言い返していいならこう言います。
「金儲けのためだけだったら、幼児向けのアート教室なんて、こんな大変なビジネス選ばんわ!(笑)」
ってね。
自分で幼児向けの教室を主催していて、思うことがあります。
なんて一番大変な世代の教室を事業にしてしまったんだろう、って。
同業者の方ともそんな話をすることがあります。
でも最後は
「一番大切な時期だからこそ、我々がやらなきゃって思うんだよね」
そんな結論で終わります。
幼少期の原体験の時期が一生を左右するほど大事な時期です。この頃にアートでたくさん感性豊かになる体験をしてほしいです。
この先の見えない時代に、生きていく心、発想力、創造性を育んでほしいと。
10年後、20年後、30年後を見据えた教室です。
アートは、いつの時代も必要なものですが、
教室を始めた頃と比べてさらにこの社会の状況は悪化していると危機感を感じ、自己肯定感ランキングも常に最下位のこの日本の子達。
もはや子供達の救済活動のつもりでアート教室をやっています。
と同時に、
この教室から、世界で活躍する子達がたくさん羽ばたいていくと確信しています。
今後はこのアルティキッズをモンテッソーリ、レッジョエミリア、シュタイナー教育と並ぶほどの
メソッドを確立していきたい思っています。
世界中に広げたくさんの子供達をハッピーにしていくつもりです。
子供達の総合芸術施設も近い将来に作りたいと考えています。
残りの人生逆算すると急がなければと思い、人材育成にも力を入れていきます。
そして、このハードな教室を支えてくれているスタッフのみんなに、いつも本当に感謝です。ありがとう!
美と心、育てましょう!
アートに間違いなんてありません。アートの時間って単に技術の修練の時間じゃなくて、
心を育てる大切な時間です。
子供たちの創造する力、考える力、実現させる力を養い自立を後押しする永久支援と考えアート教室を続けていきます。
彫刻家 佐藤忠良さんが子供達に向けた言葉
最後に、自分の心に刻んで忘れないように、40年前に彫刻家の佐藤忠良さんが小学校の教科書に載せた素敵なメッセージをアップしておきます。
『この ほんをよむ ひとへ』
ずがこうさくのじかんは、じょうずに えを かいたり
じょうずに ものをつくったりすることが、めあてではありません。
きみのめで、みたことや、きみのあたまで かんがえた ことを、きみの てで
かいたり、つくったりしなさい。
こころをこめて つくって いく あいだに
しぜんが どんなに すばらしいか、どんな ひとに なるのが
たいせつか、ということがわかってくるでしょう。
これがめあてです。
「このほんをよむひとへ」「子どもの美術1」
現代美術社初版1980年〕
いつもアルティキッズのご愛顧、本当にありがとうございます。
感受性豊かで独創性、発想力、自分で考えイメージを形にする、子供達の明るい未来を作るアート教室です。引き続き、応援、ご協力をお願いいたします。
「イメージすれば なんでもつくれるよ 未来もね!」
ますます精進していく所存ですので、皆様、今後とも、よろしくお願いいたします。
2023年7月7日
アルティキッズ代表
HIDERU
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HIDERUがアート教室を始めたきっかけ。
https://artikids.babyblue.jp/report/news/blog-hideru-artvision/